四周年を迎えて
本日でKAPUKIは4周年を迎えることができました。
KAPUKIを応援してくださるお客様とKAPUKIの物作りを支えていただいている職人の方々に心より感謝申し上げます!
KAPUKIは今月9日に、新和文化雑誌「ぶ」-江戸かぶく現代- という雑誌を発行しました。
本のテーマになっているかぶくという価値感。
かぶくことに、正解も不正解もない、自分たちが本当に美しいと思う表現をただ貫く。
そのことは、KAPUKIの物作りの基本にもなっています。
日本企業の物作りに目を向けてみると、マーケティングという考え方から、どうすれば商品が売れるか、そのことが重要視され、そこから商品開発やPRが行われ、当然売れなかった場合、失敗とされます。
そうつまり正解しか許されないのが、今の企業体質です。
マーケティングはある意味でお客様のニーズを明確化することでもあります。そしてマーケティング調査の結果に従って物作りが行われます。ある意味で確実かもしれませんが、そのやり方では、本当に面白い物作りはできるのでしょうか、ニーズを作るのは作り手であるべきではないのでしょうか。
ファッションや広告業界の仕事を30年やってきて、日本の物作りは随分と予定調和のつまらないものになってしまったと思っています。
経済誌Fobes JAPANでは“Not Crazy Enough!”という特集で、日本人にクレイジーが足りないことを教えてくれています。つまり日本人は正解を求めすぎて、クレイジーになれなくなった=遊べなくなったということでしょう。遊びの天才でもある江戸時代の先祖から見たら、がっかりされるでしょうね。
だから、これからもKAPUKIはマーケティングによる物作りは100%しないでしょう。
自分たちの想像力を最大限に駆使して、すべてのお客様に満足してもらえる他には無いオリジナルの物作りをこれからも続けていきたいと思っています。日本人としてのドキドキ・ワクワクを追求していきます。
この思いは、KAPUKIが出版した「ぶ」にもいろんなカタチでたくさん詰まっています。
一生懸命遊ばせてもらいながら作った雑誌は、マーケティングによって左右されているコンビニ雑誌とはがらりと違う光りを発しています。是非読んでみて下さい。
KAPUKI/ぶ 腰塚光晃