vol.3 切腹ピストルズ
総隊長・飯田団紅
- KAPUKI ARTS vol.3
切腹ピストルズ総隊長・飯田団紅 - 会期 2022年3月26日(土) 〜 5月8日(日)
- 時間 平日12:00〜18:00、土日祝11:00〜18:00
- 定休日 水曜日、木曜日
唯一無二のJapanese Punkではないのか。
この国の最たるオルタナティブバンドと言っても過言ではない『切腹ピストルズ』。彼らは「反近代」「日本を江戸にせよ」「ニホンオオカミの残党」を合言葉に、野良着姿で全国の祭りやフェスで狼煙を上げる演奏を続けている。
その音を目の前にした時、日本人はもちろん、老若男女の心身に染み渡る鉦、太鼓、笛、三味線の響きは、現代社会のモヤモヤを究極の爽快感と高揚感で晴らしてくれる。そんな彼らの様々な活動の精神性には、失われた魂やモノたちからの逆襲がある。
なお、『切腹ピストルズ』ついては、2018年にKAPUKIが創刊した新和文化雑誌『ぶ -江戸かぶく現代-』の巻頭にて総隊長 飯田団紅のロングインタビュー (PDF)が記されているので、ぜひお読みいただきたい。
『切腹ピストルズ』ファンにも意外に知られていない事実がある。
総隊長 飯田団紅はブランキー・ジェット・シティを始めたとした数々のロックバンドのアートワークを手掛けたグラフィックデザイナーでもあるのだ。私の知るかぎり、フリーハンドで描く和のグラフィックデザインに関しては、右に出る者はいない。彼の作品は手ぬぐいやかわら版など江戸的庶民にも精通するアイテムに刷り込まれ、祭りやフェスで私達が手にすることがでる。
今回のKAPUKI ARTS vol.3は、その飯田団紅がKAPUKIのためにオリジナルで制作したグラフィックワークを扇子をはじめとした、いくつかのアイテムに落とし込んだ。是非この機会に今なお生き残る江戸のストリートアートの真骨頂に触れていただきたい。
腰塚光晃
KAPUKIクリエイティブディレクター、写真家
- 飯田団紅いいだだんこう
東京出身、野州栃木市在住。若い頃よりデザインと音楽を基本に活動し、のち2000年初頭から二年半ロンドンを放浪。2011年からの和楽器集団「切腹ピストルズ」の総隊長を務め、制作する物が顕著に日本土着を意識する。野良着から始まる「忘れられた日本」を再提出し、生活・日常・景色に影響を及ぼす活動を展開。近年は、袢纏や手拭い意匠・図案の依頼が集中、映画の題字などの書や人相書き、また、意匠・思想についての講演やインタビューも増えている中、もはや何屋だか全く不明である。通称:隊長
豊田利晃監督の最新作映画「全員切腹」(2021)では、過去二作同様、題字や意匠、出演、切腹ピストルズとして音楽も提供した。
ライブ写真&インタビュー掲載 新・和文化雑誌『ぶ -江戸 かぶく 現代-』
- 切腹ピストルズせっぷくぴすとるず/又の名を江戸一番隊
全国に散らばる隊員は二十数名。新潟、長野、栃木、埼玉、東京、名古屋、福岡、長崎などに在住。総隊長・飯田団紅(いいだだんこう)は栃木市在住。鉦・三味線・笛・太鼓などを使った神出鬼没の路上演奏を得意とし、町・村おこし、祭、ライブハウス、フェス、芸術祭、デモ、神社仏閣奉納演奏、小学校から介護施設まで現る。地方探索・民俗の研究、農、職人(雪駄・がまぐち・野良着・大工・意匠)、寺子屋、寄席、尺八指導など、隊員それぞれが展開。その主張や風貌から「江戸へ導く装置」と呼ばれ、「ニホンオオカミの残党」と名乗る。愛用の袢纏は新潟小千谷片貝町の老舗・紺仁製。大紋は丸一、判じ絵は矢鎌志(やかまし)。出囃子は「一丁入り」。
切腹ピストルズ@タイムズスクエア
「日本列島やり直し音頭二〇二〇」
切腹ピストルズと向井秀徳と小泉今日子とマヒトゥ・ザ・ピーポーとILL-BOSSTINOと伊藤雄和
「狼信仰」