vol.9 店主レイコ
立春を迎え、新しい年がやって来ました!
『不諦不動』
その名に込められた強い志を身に纏い、心新たに新年を迎えました。
そして、これは昨年の春、息子の卒業式に着た思い出の一枚でもあります。
そして、この着物に合わせた袋帯は誉田屋源兵衛の
もうこれは、私の大大大好きな帯で、
新店舗に移転して早2年。
KAPUKI店主
春の匂いを感じる今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
このブログもすっかり放置してしまい(ごめんなさい)
心機一転これからは、ちゃんと更新していこうと
気を引き締め直していきます!ね!
ということで、今回は新年のご挨拶で着用したコーディネイトについて、スタッフリレーでお送りいたします。
(みんな、ちゃんと続いてちょうだいね!)
店主レイコが着ている着物は、誉田屋源兵衛の破れ扇の訪問着です。
元々破れ扇の柄は、袋帯にあったものですが、
KAPUKIの別誂で一昨年振袖として作って頂きました。
その振袖がとーーーってもカッコよく、色違いで訪問着として誂えてもらったのがこの一枚です。
『不諦不動』
その名に込められた強い志を身に纏い、心新たに新年を迎えました。
そして、これは昨年の春、息子の卒業式に着た思い出の一枚でもあります。
ここから旅立つ息子へのエールを込めて『NEVER GIVE UP』の意味を持つこの着物で参列できたことは、
言葉ではなく、着るもので想いを伝えた、
私からの贈り物でした。
私からの贈り物でした。
着物って、洋服には無い、柄で想いを表現する楽しみがあるんですよね。
全くもって誰にも分からない、自己満足でしか無いかも知れないけれど、そんな密かな楽しみが、着物を着る醍醐味なのかも知れません。
そしていつか、息子にそんな話ができたらいいな。
着物の楽しみ方、これからも皆様にお伝えできればと思います。
そして、この着物に合わせた袋帯は誉田屋源兵衛の
『桃山摺箔』。
もうこれは、私の大大大好きな帯で、
「一家に一本、桃山摺箔!」
と最近では標語のように口にしているのですが、
KAPUKIのコーディネートになくてはならない究極の帯だと断言します!
箔の風合いが一本一本違うので、それは本当に一期一会。
経年変化した焼箔の色味が、なんとも味わい深い雰囲気を醸し出します。
そしてなにより軽くて着け心地が抜群なんです!
店頭で実際に手に取って頂くと、皆さん本当にびっくりする軽さなんです!
どんなお着物にも、そして帯揚げ、帯締めを合わせても、
全てを受け入れる懐の深さ。
あー、私もそんな女になりたいと思う今日この頃です。
新店舗に移転して早2年。
そして今年KAPUKIは10年目を迎える事になりました。
右も左も分からない素人の私が始めた着物屋KAPUKI。
ここまで本当に本当に、たくさんの方々に支えていただき、心から感謝いたします。
若輩者ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
KAPUKI店主
腰塚玲子