光の角度で表情を変える大島紬。
細やかな絣が織りなす模様は、まるで豹柄のような艶を帯びて。

背に舞う黒烏の刺繍帯。
その一瞬の羽ばたきに、意志の強さと気高さが宿る。
静かに輝く茶のきものに、深い余韻を添えて。
マダム美佳の美意識が息づく装い。

繊細な織りが生み出す上品な光沢。
誉田屋源兵衛の「二人静／幸菱尽くし」は、
静けさの中に華やぎを秘めた一枚。

帯は民谷螺鈿の「赤い月」。
クロコダイルレザーを織り込み、
太陽にも、満ちゆく月にも見える神秘的な意匠。
静と動、陰と陽。
その対比が、装いに深みを添えます。

深い藍色に大きく描かれた芭蕉の葉。
芭蕉は寒さにも強く、しなやかに生きる多年草。
その力強い生命力を纏うように、冬の装いにもおすすめです。

控えめながら華やかに映える一枚は、
パーティやお食事会など、特別な場にも。
マダム美佳のセカンドハンドが持つ品格と物語を、次の装いへ。